きおくばいたい 1

 2000.09.02

いきなり私事で恐縮だが、ってここには私事しか書いてないんだから恐縮しなくてもいいわけだが、オレの生活を支えている「モバイルギア for DoCoMo」がまたしてもぶっ壊れてしまっている。前回、他所の会社の机からリュックごと床に落としてしまい、液晶のずれ&ボード交換などして2万以上払ったのに、今度は何もしてないのに、起動不能に陥った。副電池を換えてもダメとあっては、原因は中にあるとしか思えないので、とりあえずNECのサービスセンターに持ち込んで、現在見積もり待ちである。そして、カミさんとの協議の結果、この見積もりが1万5千円以上であった場合、他のPDA購入を検討しよう、ということになったので、今度そのサービスセンターに出向いて色仕掛けを使い、見積もり額を3万ぐらいで出させる予定である(笑)。

とにかくすべての予定やらイベントやらをこいつに覚えさせているので、先の予定が分からず、毎日毎日不安である。「ちょっと、私と会う予定だったのにスッポかしたでしょ!!」という女性からのクレームにおびえているのである。それから、やっつうえぶが書けない。 あっても書いてねーけど(笑)。ま、そんなこんなで、今オレは、こいつの代替機を用意するとしたら、何にしたらいいんじゃい、ということですっごく悩んでいる。「簡単じゃん、モバイルギア2(ここは本当はローマ数字だが、機種依存文字なのでアラビア数字で書いてみた)にすればいいんでしょ」と、これを読んでいるアナタはお思いかも知れないが、事はそう簡単じゃないのである。オレのモバイル通信環境は、グレーのISDN電話でも無ければ、高速PHSカードでもなく、未だにPDC方式9600bpsの「デジタル携帯」なのだ。だから、ケーブル一本で携帯に繋がる「For DoCoMo」がベストで、これ以外は考えられないのである。確かに、PCカードタイプあるいはコンパクトフラッシュタイプのPHSのほうが高速かつスマートであるのは間違い無いが、こいつらは、本体から電源をもらうため、本体の電池持ちを気にするオレからすると、あんまり使いたくないグッズ達である。加えて、モバ2は、初代モバと違い、OSがWindowsCEである。初代モバはDOSの上にUnishellというシェルが乗っかっており、実に堅牢で、使い心地が良かった。タスクというスケジューラソフトに慣れきってしまってるし。と、様々な要因から「モバイルギア for DoCoMo」を使いたいわけだが、そろそろ「今風」なやつも欲しいのう、という欲望も出てきた。

そこで、気がかりなのが、本題である「記憶媒体」をどれにするのか?という問題だ。今、PDAならびにポータブルオーディオなどの趨勢により、様々なミニサイズ記憶媒体が出現している。思いつくだけでもスマートメディア、コンパクトフラッシュ(以下CF)、SDメモリカード、MMC(マルチメディアカード)、Clik!、マイクロドライブなどである。たかだか「極小サイズにデータを保存する」ということのためだけに、これだけの種類が存在するのである。バカバカしい。しかし、今日様々なデジタルデバイスを活用している我々は、単にバカバカしいと思っているだけではダメで、その中で一番自分にあった媒体は何なのかを見極める必要があるのではないか。たとえば、デジカメで撮った画像をパソコンに移し変える。たったこれだけの作業ながら、我が家で言うと、スマートメディアに保存されているので、フロッピーアダプターなる代物にそのスマートメディアをガシャっと差し込んで、パソコンのフロッピードライブに差し込んで、読み書きするのである。家のマシンがiMacだったらこれは無理である。一方モバギでは、8MBのCFを使っているが、モバギにはPCカードしか刺せないので、やはりPCカードアダプターなるものをCFにくっつけて、そこにバックアップを残している。

つまり、何が言いたいかというと、自分のグッズに関わるデバイス類、フロッピー、スマートメディア、CF、PCカードといった物達がすべて一つに集約されれば、どれほど便利か、ということを分かって欲しいのである。で、突然話が飛ぶが、すごいのはソニーだ。ここはメモリースティックなるガム型電池みたいな記憶媒体を採用しており、デジタルビデオ、デジタルカメラ、メモリースティックウォークマン、VAIOなど、ありとあらゆる自社製品ユーザーが必ずメモリースティックを使うよう仕掛けている。ある意味ユーザー本位と言えよう。ここで過去のベータ規格のことを連想してはいけない(笑)。「ほら、メモリースティック(っつーかソニー製品)をみんなで使えばこんなに便利でしょ」という提案をしているのである。もちろん、ひとつのメモリースティックをビデオにも音楽にも画像にも使いまわしすることは恐らく不可能だろう。だが、用途別に複数を待ち歩くのであれば、CDを複数持ち歩いたりするのと一緒のことで苦痛ではない。というわけで、ソニーはすごいのである。

長くなってきたので、以下次号! すいません(笑)。

2020年5月追記

結果として、この領域は「SD」と「MicroSD」が制覇しましたね。