これぞこだわり

 2000.06.20

進ぬ電波少年っていう番組をよく見るが(その次のガキの使いが見たいもんでね)、あれでやってる電波少年的地球防衛軍って企画は、どうしたもんだろう。なんか、五択とかやってるとこ見ても興味沸かないし、ショーをやって見せるのもイマイチ意味不明だし、あれを楽しみにしてる視聴者がいるかどうかもオレ疑わしいと思うんだけどなぁ。ってなことをカミさんに話したら「始めちゃった以上、ひくにひけないんじゃん?」とのご託宣をいただきました。なんかよくわかんないけど、納得できた気がした。

ところで、今回は以前オレがここで書いた「こだわり」ってやつをご紹介しよう。以前のを読んだことが無い人のために一応解説すると、「こだわり」って本来いい意味じゃないのに、良い意味で使われてるよね的なことを書いたんだけど、今回書くのは、まさに「いい意味じゃないほう」のこだわりであって、主人公は例によってオレである(笑)

会社にて昼食をとっていた。その日はみんなでピザを食おうということで、デリバリーピザを頼み、みんなでムシャムシャ食っていた。夏は暑くて汗かくもんだから気持ち悪いね~、なんて話から、オレは「朝の出勤時は家から駅まで歩いてるから、すっごい汗かくんですよ。電車に乗ってしばらくはバタバタさせてますよ」って言ったんだな。そしたらさ、オレがちょっとだけ恐れていた質問をされたんだな。「やっつさん、シャツの下は何も着てらっしゃらないの?」と会社の女性に言われたんだな。そう、ここを読んでるほとんどの皆さんはご存知なかろうと思うが、オレはワイシャツの下に何も着ないのである。ランニングもTシャツもネグリジェもパジャマも、一切着ない。で、まあ、その女性とはその話で過去にも論議したことがあったから(だからその質問を恐れていた)内心「またその話かよ」とも思ったのだが、しょうがない、「ええ、僕はワイシャツの下は何も着ないんです、これだけは曲げられないんです」と答えた。女性は言う。「どうしてぇ? みなさん着てらっしゃるのに。所長も着てますよねぇ?」確かに所長を見ると、ランニングを着ているのが一目でわかる。オレはその「下になにか着てるのが見える」のがイヤなんだ。でも、この事で他人に迷惑をかけているとは思わないんだけど。かと言って、着てる人を前にして「こういう風に見えるのがカッコ悪いので出来ない」とは言えないから、「どうしてって言うか、昔から着たことが無くって、もうこれに慣れきっちゃったんです」とお茶を濁した。女性は「でもさぁ、ほら、よくいるじゃな~い、もう背中とか汗ビッショリで、くっついちゃって、電車ん中で見るとウギャ~って言いたくなるサラリーマンが~」としつこい。つまり。この女性、オレが電車の中で汗ビッショリで人に不快な思いをさせたことが有ろうと無かろうと、とにかく「オレがワイシャツの下に何も着ていないことが許せない」らしい(笑)。その後もワイシャツの下にTシャツ(あるいはランニングに代表される下着)を着るといかに機能的か、ということが延々説明され、所長も「うん、外国の映画とか見ると確かにワイシャツの下に何も着てないことが多いけど、日本とは気候が違うからな~」と追い討ちをかけて、オレは窮地に立たされた。これでは、まるでオレが西洋かぶれで、人の迷惑も顧みず、気取ってワイシャツを素肌に着ている男のようである。しかしながら、オレに言わせれば、大きなお世話であって、放っておいてくれとしか言いようが無い。言っておくが、オレはワイシャツの下にTシャツやら下着やらを着ることは否定はしない。バカにしたことも無い。それが普通だよね、と思う。ただ単に「でもオレはイヤだぞ」と思ってるに過ぎないのだ。話は、モモヒキにもおよび、ランニングやらモモヒキやらの下着を身に付けることにより、上のシャツやズボンが傷みにくくなるという知識も披露された。ここまできて、ついにオレは「シャツやズボンが傷むのも気に留めず、家庭に迷惑をかけるバカ男」にまで成り下がった。どうして、そこまでして素肌にシャツを着るのだろうか。自分なりに考えてみると、答えは一言に集約される。「その行為そのものがカッコ悪い」んである。前述したような、外から見えるカッコ悪さということではなくて(多少それも関係あるんだけど)、ワイシャツの下にTシャツを着ている自分、というか、その行為そのものが、とってもカッコ悪い気がしてならない。だから、他人がやっててもさほど気にならないのだ。自分がやりたくないだけで。考えてみると、ほんとにつまらない理由で、だから指摘されて反論する気にもならないし、されたほうも困ると思うぐらいのわけわかんない主張であるなぁ、と自分でもしみじみ思う。

で、困ったことに、いや、オレもさほど困っていないし、他人も困ってないと思うけど、オレにはこうした意味不明なこだわりが多々あって、それは人に喜んで話すもんじゃないと知りつつも、でも、多少は「オレは人とは違うんですよ」ということをアピールしたいささやかな自意識も感じているので(笑)、ずらずら書いてみよう。

【ウィスキーをロックで飲むときは、四角いロックアイスがガラガラいうのではなく、大きな氷ひとつだけのグラスで飲みたい 】・・・これはなんつーか、オレとしては当然なんだけど、他の人はどう思ってるんだろ。あんまり人と飲んでてウィスキーをロックで、なんて注文をすることは少ないんだけれど、これはすなわち、ロックアイスがガラガラ、って店でばかり飲んでいるから、飲みたくなくて頼まないのかも(笑)。ウィスキーを水割りで飲むのもちょっとどうかと思うし。まずくない?水割り。

【信号が変わりそうな横断歩道を急いで渡ったりはしない】・・・横断歩道に限らず、自分の足で歩いているときに、急ぐのが大嫌い。すこし待てばまた青になるんだから、急いで渡る必要無い。電車だって、待てば次のが来るんだから、走ることは無い。駆け込み乗車してドアに挟まってるヤツとか見ると、情けない気分になる。情けない気分になるから「あんな目に遭うのはごめんだなぁ」と思う。

【カラオケは原曲通りのキーで】・・・これはこだわりというか、原曲通りじゃないと歌えないんだよな。メタメタになっちゃうの。これも大きなお世話だと思うんだけど、カラオケって歌いやすいように、ってんで、キーを2~3度下げてある場合が多いんだけど、そのたびにリモコンでキーを上げなきゃいかんので、ウザい。

【車の見た目を気にしない】・・・これはこだわってますね。所詮鉄で出来てるもんに色が塗られてて、そこへタイヤやエンジンやら部品がくっついて走るだけの代物をさ~、そんなに大事に大事にしなくてもいいんじゃないの~?と、「趣味は洗車です」とか平気で抜かすヤローに言いたい。オレの車は、当て逃げでドアへこんでるし、カミさんのピンクのマーチが至近距離にあるために、ドアの開け閉めの度にオレの車をガツンとやり、ピンク色の筋が後部ドアのあたりに何本も走っているが、別にどうとも思わないぞ。そりゃ、時には洗車とかするけどね。でも、きっとこの性分は自分の車がたとえBMWとかメルセデスベンツになろうとも、変わらないと思うっす。

これぐらいのこだわりって、誰にでもあると思うんだけどどうすか? ご意見等は掲示板でどうぞ。

2020年5月追記

加齢臭の問題とかも出てきちゃったんで、だいぶ前からワイシャツの下は下着着てま〜す(^_^;)