バイト遍歴 2
1999.04.11
さてと、大学生編ですよ、いよいよ。オレが行った大学は1年と2年の間は所沢校舎に通う必要があったので、都内に引っ越そうとしたんだね。いや、違うぞ。兄貴が「一緒に住もう」といって呼んでくれたんです。で、中野区の中野坂上っていうとこに暮らしはじめて、学費と家賃は親が出してくれたんですが、それ以外のお金は自分で稼がにゃならんっつーことで、兄貴にバイトを斡旋してもらったんです。それがデニーズ中野坂上店との出会いでした。そこは24時間営業で、昼間は学校に通う必要のあるオレは、夜中の時間帯を選び、また、サンデーサンで経験済みのキッチンを希望したのですが、そこはものすごいとこでした。オレはもっぱら夜11時から朝6時までっていう時間で働いたのですが、その時間帯での一番のピークは午前4時頃。眠さ最高潮の時に、忙しさも最高潮なんで、こういうとき人間はどうなるかというと、とにかくバカな冗談を死ぬほど言いあって、 げらげら笑いながら仕事をするんですね(笑)。人材もバカな人が揃っていて良かったなぁ。リッタークラスの大型バイクに乗ってるくせにヘルメットに自作のデビルマンカッティングシートを貼りつけてる人とか。そうそう、深夜バイトってのは深い理由があって来てる人もいるので、社会勉強にもなるんだよね。デニーズの時は、写真集を出すために海外を撮影旅行中、パートナーに金をもってトンズラされたカメラマンとかね、いましたよ。ま、そんなこんなで、すっごく楽しい職場だったんですけど、キッチンのチーフ社員が変わってしまい、面白くなくなったんで、辞めてしまいました。ちなみにこのバイトの時給は1000円ぐらいだったと思う。その次に手を染めたのは、なんと、セコムのビル警備員。あのセコムが学生アルバイトを初めて採用したんすよ。今はどうだかわかんないけど、オレが入ったあとは募集かけてなかった気がするんだけど。オレは新宿野村ビルというセコムの本社も入ってる53階建ての高層ビルに配属されて、まあまあ真面目に働いてました。ここは時給が良くて、昼間1100円夜間1400円に加えて、500時間勤務毎にボーナス5万円という、「いかにもバブル絶頂期」な給与体制だったなぁ。初めて海外旅行に行けたのはセコムのおかげです。あと、昌平っていうラーメン屋のタンタンメンを好きになったのも、環八雲を見られたのも、全部この仕事のおかげです。で、この仕事してるとやっぱり夜中勤務がついつい多くなり、学校の課題が出来ないから、という理由で昼間に出来るバイトに切り替えることにしました。そして合宿で免許を取ったついでに、「レンタカー屋でバイトしてれば車の運転が上手くなるかも」という理由でレンタカー屋に行きました。そういえば、伊豆大島で教習を受けてこっちに帰ってきて、府中で交付されたばかりの免許を兄貴(この時は、最初の兄貴ではなく、その下の次男と住んでいた)に見せたら、「練習だ~」とか言われて、中野坂上からお茶の水まで走らされたんだよな。やっぱり伊豆大島と比べたら東京は怖い、とか思ってしまった(笑)。レンタカー屋のアルバイトってカウンターにいるだけじゃねーの、とかお思いかもしれないが、実はあの業界ってのは一般に貸し出すだけじゃなくて、保険屋と手を組んで、つまり事故代車の貸し出しってことをやってて、その時に配車・引き取りをやる人間が必要なんすね。あと店舗間の車移動とかね。店には社員、配車等がバイトって具合です。で、結構車を運転するのは好きなので、割と長く続きました。在学中に3社で働きましたから。最初に訪ねたオリックスレンタカー新宿店では、よくもまぁ、そんな免許取りたての奴を入れてくれたもんですが、ある日、所長とオレ一人っていう予定の日にわざと「今日、大学のクラブのほうに行かなくちゃいけないんで休みます」と電話を入れたら、やっぱり「じゃ、もう来なくていいよ」と言われてクビになりました。ある実にバカバカしい理由で所長に嫌われていたので早く辞めたかったんです。で、人並みに運転が出来るようになっていたので、次もレンタカー屋がいいなーってんで、ジャパレンという店に行ったのですが、ここがひどい。いや、ひどいというか、つまり、客が来ないんだ(笑)。ここの一日を紹介すると、こんな感じ。朝、社員・バイトが出社してくると、朝ご飯をマックに買いに行かされる。で、食べる。しばらくすると所長も社員も寝はじめる(笑)。で、オレらも寝る(笑)。まず客は来ないので安心して寝られるが、時々客が来て起こされる(笑)。眠れるときはいいんだけど、眠気がないと辛い。店に有る雑誌はほとんど読み終えていて、音楽を聴こうにも、寝てる人を起こしちゃまずいのであまり音量を上げられないという(笑)。これで時給900円だったから笑えるっすね。しかし、この店はつぶれました(笑)あたりめーだっつの。まだ大学時代のアルバイトはあるんですが、とりあえず、今回はこの辺で。さようなら。