広告なんて
2003.9.6
最近、やっつうえぶの更新が滞っている。「どうして?」と思われる方もいるかも知らんが、正直に言うと様々な人から「君のホームページを見てる」と告白されるのが苦痛になってきた。いや、正確には見てますと言われるのはすごく嬉しいんだけど、相手による(笑)。例えば、仕事と関係なくお付き合いしている方々は全く問題ありませんが、今現在一緒に会社に勤めている後輩から「ヤツフジさんの日記見ちゃいました」とか、大学出て最初に勤めた会社の同期から突然メールが来て「ヤツフジ君のホームページが社内でちょっと話題です」とか言われるとさ、「ちょっと、それは非常にヤバいんですけど」って事態になるわけだ。まあ、オレも色んなことを伏字にしないで直接書くもんだから、検索にひっかかっちゃうわけで、自業自得なんだろうけどね。でも、なんか伏字って抵抗あるんだよな・・。だって、「チ○コとマ○コ」って見たら誰でも反射的に○の中は「ン」だと思ってしまうわけだけど、実際は「リ」で、「チリコとマリコ」っていう女の子2人組かも知れないじゃないすか。そういう誤解を与えてしまうのが怖くて、伏字は避けているんだと思う。つーか、昼間からそんな下ネタを書くから、会社の人に見せられないんだけどな(笑)
んで、今日はね、あるニュースを見てちょっと吹き出してしまったもんで、それをいっちょネタに書いてやろう、という次第です。あるニュースとは、こんな感じ。以下引用。
「パプアの焼き畑」よそで撮影 コスモ石油の広告写真
パプアニューギニアで環境保護に取り組んでいることをPRする石油業界大手「コスモ石油」の広告で使われた写真が、実際はパプアで撮影されたものではなく、米国やブラジルで撮影されたものだったことが分かった。市民団体からの指摘に同社は「配慮が足りなかった」として、広告の差し止めや写真の差し替えを検討している。しかし、市民団体は「現地での同社の活動は、そもそも環境保護になっていない」ともいっている。
~中略~
ところが、使われた写真は米国オクラホマ州での草焼きや、ブラジルのアマゾンの熱帯林で撮影されたものだった。今年7月、市民団体「パプアニューギニアとソロモン諸島の森を守る会」(辻垣正彦代表)が「パプアにしては焼き畑が大規模すぎる」と同社に問い合わせて分かった。 同社は「現地で焼き畑が森林破壊の1つの要因だと聞き、その資料写真を業者から取り寄せて、その中から象徴的なもの3枚を選んで使ったが、配慮に欠けていた。写真は止められるものから止め、テレビCMについては改訂時に正確なものにしていく」と説明している。 しかし、パプアニューギニア環境保全省によれば、そもそも森林破壊の70%は商業伐採が原因で、焼き畑によるものは10%以下という。守る会の辻垣代表らは「コスモ社の活動はむしろ、森と共存している現地の伝統的な農業とイモの食文化の破壊につながるのではないか」と指摘している。 (アサヒ・コムより引用)
オレとしてはさぁ、こんなものは笑って許してやれよ、って思うんだよね。あ、記事の本筋としてはその「映像がパプアではないものを使用している」問題よりも掘り下げて「そもそも、コスモ社のやってることって一体どうなのよ」という締め括りがされているので、そっちは専門家に任せるとして、最初の「映像がパプアではないものを使用している」は、どうでもいいんだよ。広告ってイメージがすべてなんだから。コスモ社も謝るなよ、バカ(笑)。それも「業者」なんて人を小バカにしたフレーズを持ち出して、ちょっと責任なすりつけようとしてないか?
広告はイメージがすべてと言ったけど、例を挙げると、まずサンタクロースに赤い服を着せたのはコカコーラ社でしょ。コカコーラ社の広告戦略にまんまと引っかかって、我々はサンタと言えば赤い服をイメージしてしまう。広告の力ってそういうことだと思うよね。だって、未だにコカコーラ社のプレゼントって自転車だろうが何だろうが全部赤く塗って「コカコーラ社オリジナル」に仕立ててからプレゼントするでしょ。「何でも赤くする」を大昔から貫いているんですよ。コーラそのものは真っ黒い液体なのに、パッケージを赤くした時から「何でも赤くしてやれ」で、サンタクロースなんてキャラまで赤くすることに成功した。そのことに対して誰も「本当はサンタクロースは赤い服じゃないんでは?」なんて突っ込み入れないよね。それを思うと「これってパプアじゃないんじゃ・・?」って訝しがる市民団体が滑稽に見えてなぁ(笑)。市民団体の本意がそこには無いとしてもだよ。
別の例で言うと、もう10年くらい前かなぁ、JRスキーのCMで、ZOO(懐かしい)が一面雪景色の中で踊ってた有名な作品があったよね。もちろんスキーのシーンもあったりして。あれは冬にオンエアするんで、撮影は夏。ってことで南半球のオーストラリア(あれ?ニュージーランドかも)で撮ってるんだよ。JRでは行くことの出来ない海外ロケだよ(笑)。そんな所で撮影しておきながら「スキー行くならJRで!」と訴えるわけだよ、広告なんて。
やはり広告というのは時代を反映するもので、今テレビをつければチワワやらアイドルやら様々な手を使って「金を借りろ~ 金を借りろ~」と言ってるしね。「ウチはTVCMを放映しない代わりに金利を大幅に下げます!」っていう豪気な消費者金融はいないのかねぇ。もしくはドンキホーテみたく「深夜でもお金に困った人がいたらテレビ電話で状況を聞いて、無利息でお金を貸します」とかね。んで、2回目からはトイチで貸すと(笑)。いいな、それオレがやろうかな。あ、ダメだ資本が無い(←言わなくてもみんなわかってるだろ)。