結婚したら

 1998.12.28

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オレが翌年の年賀状をカミさんのマシンでデザインするのは、毎年の恒例行事である。まずは、親戚や目上の人向けの、シンプルなやつを作る。 簡単だからである 。とりあえず謹賀新年などのメインタイトルを大きく据えて、賀詞をその手の文例本からピックアップして、名前や住所を入れればおしまいではないか。しかし、ひとつ困ったことがあった。干支(来年はウサギ。念のため)に関した絵柄を入れなくてよいのか。ということだ。その手のサンプル集などからパクるのは性に合わないし、かといって自分で書けるほど絵心も無い。このまま絵を省略して突っ走ってもかまわないが、なんかスミ一色の寒い年賀状になってしまいそうで、なんとなくイヤだ。そこで、オレはカミさんに相談した。ほんとに何げなく相談しただけなのだが、そのカミさんの返答が、その後の我々の人生を左右したとも言えよう。その返答とは、「あ、そう。なら、佳代子と祐ちゃんの写真でも入れてよ。」とのことだった。なるほど、それなら親バカ丸出しの赤ちゃん年賀状にはならず、さりげなく子供の元気な様子を見せることも出来るのか。この、年賀状に子供を入れるというのは、本当に一長一短で、身内の人間ほど見たがるし、そうではない友達などは本当に嫌がられるしで、どちらかというとあまり喜ばれないものだ。しかし、やはり、随分と会っていないご家族だと、「ああ、こんなに大きくなったんだ」という確認も出来るので、全てが「親バカはがき」だ、とは言い切れないと思う。しかし、一方で、体の事情などで、欲しくても子供を持てない人達を傷つけていることも忘れてはならない。そんな事情があるので、わが家では、「あんまり子供がドカーンと大きいのはやめようじゃないか」ということに何となく決定していた。だから、カミさんの提案は実にスンナリと受け入れられた。素材は数日前に撮影を終えていたデジカメでのスナップだ。しかし、実際年賀状に入れる時は、2センチ四方の小さい絵となってしまった。せっかく150万画素の高解像度で撮っているのにもったいない。そして、試し刷りで、ヒューレットパッカード社製のインクジェットプリンタ、DeskWriter560cで出力してみた。結果は「汚い」の一言。なんかやり方が悪いのかな、と思って、方法を模索するも、結果は変わらない。そしてそんな作業風景をカミさんが覗きにきてしまった。そして試し刷りのはがきを見て、「これ、エプソンだったら綺麗に出るの?」と言うではないか。わが家では実は、そろそろプリンタを買い換えようぜ、という雰囲気になっていたのだが、具体的にいつ買おう、とは決めていなかった。しかし、今ここで「うん、エプソンなら絶対綺麗に出るよ」と答えたら、早急にプリンタを買うことになるかも知れない。そんな期待を胸に抱いて「うん、エプソンなら絶対綺麗に出るよ」と答えた。答えるに決まってるじゃないですか、そんなもの。カミさんは即答しましたね。「じゃ、今から買いにいくかっ!」

早速、近くのカスミ家電C-YOUというパソコンショップに出向いた我々3人は、まずプリンタ売場で機種選びを始めた。エプソンのインクジェットといっても、PM670、PM750、そして最新機種のPM770が並んでいる。価格はそれぞれ27800円、35800円、49800円となっている。つい最近まで最高グレードだった750が狙い目かなとも思ったが、770っていうやつにもチト惹かれる。しかし、ここでもカミさんが爆弾発言だ。「これってB4ぐらいは出るんでしょ?」と来たもんだ。「ううん、この3機種はどれもA4が最大だよ」と、説明するオレ。「A3ぐらいまで出ると最高なんだけどなー」と言っているカミさんの顔の横にあったプリンタがPM-2000という、写真画質クオリティでA3まで出るやつだ。というわけで、カミさんの鶴の一声で、わが家のプリンタはPM-2000に決まった。お値段は37800円のところ、在庫が無いと言われながらも、「じゃ、その展示品を買って帰ります。気持ち安くしてね」と頼んだおかげで端数をカットしてもらえたので、37000円ジャストで購入できた。展示品と言えど、箱やマニュアルなどは完備で、保守テープなども貼ったままで、通電すらされたことの無い、新品だ。ちなみに上位機種のPM3000は6万円台の後半だったので、これはいい買い物をしたと思う。そして、ついでに念願のプレイステーションまで買って、我々は帰宅した。

私は思う。たった2センチ四方の写真を忠実に表現したかったのがきっかけで、A3まで出力可能なプリンタを買えるのも、プレイステーションなんていう高級玩具を買ってもらえるのも、みんな「祐希のおかげ」なのだ。これ、オレが一人で欲しがっていても、絶対に買ってもらえないと思う(笑)。一言、「みんな子供のためじゃない」と言えば、納得してしまうのだ。第一子を育てる若い母というものは。

そこで結論。「結婚したら早めに子供をもうけたほうが良い。」多分、本当です。