1998.04.13

ついに新車というものを購入してしまった。今までは親の車を借りて乗ったり、買ってもせいぜい中古どまりだったが、初めての新車だ。いや正確にはバイクならある。あれは大学を卒業するころだったかな、ヤマハSRV250っていうメチャメチャ格好いいバイクを新車で買った経験がある。たったの27馬力のくせにやたら俊敏に走るいいバイクだった。唯一泣かされたのがパンクの多さだったけど。出た当時、音楽サークルの連中はSRVと略されるギタリストにひっかけてスティービーレイヴォーンと呼んでた気がする。その後、安室が宣伝してる車もS-RVだったり、ヤマハのボートにもSRVっていう機種が出てくる事態にまで事は発展した。その前にRVっていう言葉が一般に広まったことも一因だろう。RVとは言うまでもなくレクレーショナル・ヴィークルの略だが、つまりは「遊びグルマ」ってな雰囲気を持つ車を表現する記号になってしまっている。それは上にスキーキャリアだの自転車だのをひっくり返して載せられるルーフレールだったり、荷室が広めにとられたワゴンスタイルが必須になっている。でも遊びグルマといっても、年がら年中遊びに行く人はごく少数なわけで、普段の通勤通学の足であったり、駅までのお迎えグルマだったりを、そのRVでやらなきゃいけないわけだ。これはかなり悲しい現実と言えないか。たとえばこんなシチュエーションならいい。車庫には何台か車がある。一台はワイフの買い物＆子供の送り迎え用５ドアワゴン。一台は自分の足として２ドアクーペ。あえてマニュアル車を選び、スポーツドライビングを楽しんでいる。そして、家族全員がゆったり乗ることのできる大きめの４ＷＤ。街なかを走るには大きいが、こいつで走りにいくのはもっぱら山や湖だから気にならない。途中の高速道路でも余裕を持って走れるよう排気量は大きめのを選んだため、ガソリンはちょっと多めに食う。だから足には使いづらい。だが、この高い車高から得られる高い視線はいい。普段の通勤時はついアクセルペダルをたくさん踏み込んでしまうが、この車だとなぜかリラックスして乗れる。・・・みたいな。こういうのをほんとのRVって言うんだと思うんだけどなー。とここまで書いて気がついた。オレが買った車はルーフレールがバッチリ付いたワゴンタイプ・・これもRVって言われちゃうんだろうか？違うんだよー　オレ昔からシビックシャトルみたいな５ドア車が好きなだけなんだよー。で、実際に買った車は何かと言うと、スズキのクレセントワゴンという激安カーでした。なかでも1500CCの一番質素なやつです（笑）