自動販売機blog
こんなblogが人気を博しているそうな。
ま、やってることは単純で、一つの自動販売機(コカコーラ社の飲料)を定点観測して、商品が変われば詳細を書き、変化が無ければ変化なしとあるだけのblog。ただ、ちゃんとデジカメで撮影してるのは偉いと思う。雨の日は雨粒が写っている。こんなことでも読者を獲得できるのだから、blogというものは面白いというか、基本的に閲覧だけなら無料なインターネットという世界だからこそ出来る技だ。人気が出たからお金とります、なんて言ったら誰もがソッポを向きそうなコンテンツだ。しかしながら、同じ定点観測でもウエブカメラとは一線を画す。だから面白いのだと思う。つまり、人がこのblogを見たときに想起するのは ・デジカメで撮る ・売り切れ商品をメモる ・コメントを付けてblogにアップ という作業をしている管理人の姿なのだ。その作業のおかげでこの何の変哲もない自販機を拝める!という悦び。
このblogを見て真っ先に思い出したサイトがある。1993年に開始したらしい、ケンブリッジ大学のコーヒーポットだ。当時はインターネット関連雑誌にもよく取り上げられていたので、ご存知の方も多いと思うが、ケンブリッジ大学の研究所内で、コーヒーが残っているかどうかを確認できるように、コーヒーポットを24時間写すだけのウェブカメラを設置してネットで公開していたのだ。我々は日本からそのサイトにアクセスして「あ~ 見える見える~」と喜んでいたのだ。なんとも微笑ましい(笑) 残念ながら2001年にそのサービスは終わったようだが、大袈裟に言うとオレなんかは「ネットによって世界がつながる」みたいなことをコーヒーポットの映像で実感した気がするのだ。あと、昔はアメリカの大学や理研のサーバーにアノニマスで入ってフリーソフトをダウンロードしまくる、なんてことも楽しんでましたね。
参考サイト:http://www.cl.cam.ac.uk/coffee/coffee.html
2020年5月追記
冒頭のサイトは名前を微妙に変えて「私は毎日(のように)自動販売機の写真を撮っています。ごめんなさい。」という名前で続いていましたが、今見たら2017年8月に撤去されてそのまま放置状態のようです。