題名分からず

最近、安易に知り合いを紹介するのも、良くないことかな、とか思いますね。

【実例1】

前やっていたバンドで、リーダーから「知ってる人でライブの撮影とかしてくれる人いない?」と言われる。一応居なくもないので、大学の後輩で、カミさんのピアノの発表会とかでも気軽に引き受けてくれる女性カメラマンに頼んで、OKをもらった。ライブに(もちろん無料招待)来てもらい、かなりイイショットをバシバシ撮ってくれた。しかもちゃんとリバサールフィルムでですよ。紙焼きで写真を受け取り、メンバーに渡した。結果には全員満足したが、別のメンバー(割と写真嫌い)が「こんな話聞いてない」と言い出した。ギャラというか、お礼というか、現金の話になると、「聞いてないのだから、そんな金払いたくない。実費とかでいいんじゃん?」って言い出した。

実費って、フィルム代とか現像代とかプリント代のことっすか~?ありえないっ!

と内心、思いましたわ。写真で飯食ってる人を呼んでおいて「はい、実費ね」なんて言ってはした金渡せますか?それって「あんたの写真じゃダメだわ」って言ってるのに等しくない?

だもんで、結局「こういうワケなんで今回はゴメン。飲み代払うから許して」って言って江古田で飲みました(笑)。結局割り勘だったんですが(爆笑)

ギターの人がスタジオ呼ばれて「はい、弦代」とか、ドラマーなら「はい、スティック代」って金渡されたらどう思うでしょうね・・?

【実例2】

ある男の兄弟(って2人しかいねーや(笑))から、「自分のサイトで使う音楽に、お前のバンドの曲使えないか?」と打診が来た。うちのバンドの楽曲はどう考えてもそのサイトの趣旨に合わないと思ったので、逆に知り合いの作曲家を紹介するんじゃダメか?と提案すると「それでもいい」と言う。その作曲家も女の子なんだが、前にも一緒にバンドをやったことがあって、その才能には目を見張るものがあるので、きっと兄も気に入ってくれると思っての提案だった。彼女にその案件を紹介すると、「是非やりたいです」「クレジットさえ入れてくれるのならギャラなんて要りません」と嬉しい返事。イメージ映像を彼女に送ると素晴らしいスピードで4曲ほどデモが入ったCDが送られてきて、しかもそのうち1曲はその企画の為の書き下ろしであった。兄に「CD送るから」とメールすると「早く聞きたいからデータで送ってくれ」とか無茶を言う。もう梱包しちゃったし、会社に居る昼間にそんなこと言われても、うちの会社の回線ISDNだし・・というわけで、その要望は無視。

その後、だいぶ日にちが経っても何の連絡もよこさないので、こちらから「どうでしょう?」とメールすると・・・

届いたけど、今、忙しくて聴く時間が無いんだ。後でちゃんと聴くよ

とのことで・・・。あんなに急いでたのに、届いたら聴く時間が無いなんて、おかしいじゃないですか。気に入らなかったのか、想像と違う出来だったのかよく分からないけど、知り合いを紹介してるオレの立場がどうなるとか全く考えてないんでしょうね。アホらしい。ま、紹介してくれって言われたわけじゃないのに、オレが勝手に紹介したのも悪いんですが、うちのバンドが引き受けても同じ結果だったんだろうな・・。

この2つの実例には、根底に「知り合いだから安価に済ませよう」という依頼者側のエゴがあり、オレの側には「星の数ほどいるカメラマンや作曲家の中から、頼みやすい(引き受けてくれそうな)、かつ、ちゃんと実力がある人を知ってるから使ってくださいよ」というエゴがある、と思う。今度から依頼者の人には「タダに近ければ誰でもいいですか?なら他をあたってください」と質問する必要があるな、と反省しきりでございます・・・。